中英語の stonden や standen は、古英語の standan に由来し、「場所を占める」「しっかりと立つ」「凍る」「留まる」「続く」「存在する」「有効である」「攻撃に抵抗する」「立ち上がる」「足を地につける」「成り立つ」「合計する」といった意味を持つ(第6類強変化動詞で、過去形は stod、過去分詞形は standen )。
この言葉は原始ゲルマン語の *standanan に由来し、古ノルド語の standa、古ザクセン語の standan、古フリジア語の stonda、ゴート語の standan、古高ドイツ語の stantan などと関連しています。これらはより単純な形のスウェーデン語 stå、オランダ語 staan、ドイツ語 stehen などにも見られ、母音はおそらく gehen(「行く」)の影響で変化したと考えられています。最終的には、印欧語根の *sta-(「立つ」「固める」「強固にする」)に行き着きます。
「存在する」「存在している」といった意味は約1300年頃から確認されています。「費用がかかる」という意味は14世紀半ばからで、これは cost(動詞)と同様に、ラテン語の constare(文字通り「立っている」)に由来します。「立った状態での高さを示す」という意味は1831年からです。
「動じずに直面する」「退かずに立ち向かう」という意味は1590年代から、「困難を乗り越える」「耐え抜く」という意味は1600年頃から使われています。「我慢する」といった弱い意味は1620年代から見られ(not stand it「耐えられない」は1750年頃)、1730年代の初めには「耐える」というよりも「辛抱強く待つ」といったニュアンスに変わっていきます。
「(運命や状況に)身を任せる」「受け入れる」といった意味は1700年頃から確認され、「(おごりとして)支払う」という意味は1821年から使われるようになりました。また、「公職の候補者になる」という意味は1550年代から、「海上で進路を保つ」という航海用語は1620年代から見られます。
Stand back(「距離を置く」「後ろに下がる」)という表現は14世紀末から使われています。stand down(「退く」「職務を離れる」)という表現は1680年代からで、もともとは法廷で証人が退くことを指していました。軍事用語として「任務を終える」の意味は1916年頃からです。stand one's ground(「自分の立場を守る」「最後まで抵抗する」)は1620年代から、stand one's chances(「成功の見込みがある」「運を試す」)は1725年頃から使われています。
「動かずにいる」「そのままでいる」という意味のフレーズ stand pat(1869年)はポーカーから来ており、「配られた手のままで勝負を続ける」という意味です。初めは単に stand(1824年に他のカードゲームで確認)と表現されていました。
「理にかなっている」「明白である」「当然のことだ」といった意味の stand to reason(1620年)は、先行する表現 stands with reason(「理にかなう」)から派生したもので、動詞のニュアンスは「(理由に)従う」「(理に)適合する」といった意味です。
let (something) stand(「(何かを)そのままにしておく」)という表現は1200年頃から使われていました。また、stand and(「立ち上がって」「そのままで」など)は古英語の聖書翻訳に見られ、後の英語における接続表現の先駆けとなりました。